夫との離別や死別、または未婚の母になるなどの理由で、母親だけで子供を養育する「シングルマザー」。
「今のままでは生活が苦しい」
「将来大丈夫だろうか…」
「子供に不自由ない生活をさせてあげたい!」
このような悩みを抱えるシングルマザーは多くいます。
一人で育児をしながら生活のために働かなければならない、プレッシャーに耐えるシングルマザーも少なくないでしょう。
この記事では、シングルマザーにおすすめの仕事環境や人気の職種、自分に合う仕事の探し方と重視したほうがよいポイントなどを紹介します。
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目次
シングルマザーのおすすめの仕事環境とは?働き方が合う仕事を見つけよう
シングルマザーが仕事をする場合、できるだけ子供との時間を確保したいと思うのではないでしょうか。
その反面生活のために収入はしっかり必要で、子供に何かあったときにすぐ対応できる職場でなければなりません。
そのようなことが、仕事探しの難しさに繋がるのかもしれません。
シングルマザーにおすすめの仕事環境は、以下の4つが挙げられます。
- 残業が少なく固定時間での勤務ができる
- 急な遅刻、早退、欠勤に理解がある
- 実際にシングルマザーで働いている人がいる
- 在宅勤務、リモートワークを取り入れている
残業が少なく固定時間での勤務ができる
シングルマザーはまだ子供が幼い場合は特に、固定時間で残業の少ない職場がおすすめです。
子供が保育園や幼稚園に通っているとお迎えの時間が〇時までのように決まっているため、その時間までに間に合わせる必要があります。
お迎えの時間に確実に間に合う働き方がよいでしょう。
急な遅刻、早退、欠勤に理解がある
もしも子供の体調が優れなかったり、怪我をしてしまったりした場合に、シングルマザーの場合駆けつけられるのは自分だけの場合が多いと考えられます。
病院に行ってから保育園や学校に行かせたい場合もあり、遅刻して出勤したい場合もありますよね。
このようなことは、子供を持つ親なら起こり得ることが想定できるでしょう。
ですが、例えば若年層が多く子供を持つ従業員が少ない職場や、男性が多い職場などでは理解が得られないことがあるかもしれません。
面接時などに確認するとよいでしょう。
実際にシングルマザーで働いている人がいる
シングルマザーが在籍しているのであれば、前例があるため理解がある環境だといえます。
在籍しているシングルマザーの子供とわが子の年齢が近い場合や、今のわが子の年齢の頃から働いているなら尚安心です。
シングルマザーが働きやすい職場である可能性が高いでしょう。
在宅勤務、リモートワークを取り入れている
在宅勤務やリモートワークなら、子供が急な体調不良のときも様子を見ながら仕事ができますよね。
コロナの影響で、在宅勤務やリモートワークを取り入れる職場が増えてきています。
シングルマザーも、在宅で仕事ができる職場なら働きやすいといえます。
「お休みを頂いて申し訳ないな…」などの精神的負担も減るので、安心して子供のお世話ができるでしょう。
働くなら正社員がいいの?正社員とパートを徹底比較
シングルマザーの場合、雇用形態は迷うところですよね。
正社員とパートでは主にこのような違いがあります。
- 収入面の差
- 社会保険
- 福利厚生
- 待遇面の差
ここではシングルマザーの正社員とパートの割合と、各メリット・デメリットを紹介します。
シングルマザーの正社員とパートの割合
厚生労働省が平成28年に実施した「全国ひとり親世帯等調査」では、正社員44.2%、パート・アルバイト等43.8%、派遣社員4.6%という結果報告が出ています。
- 正社員…44.2%
- パート・アルバイト等…43.8%
- 派遣社員…4.6%
引用元:平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告|厚生労働省
ここでは正社員、パートで働くメリット・デメリットをそれぞれみていきましょう。
正社員で働くメリットとデメリット
正社員で働く場合、収入面が安定していてボーナスもあることが大きなメリットだといえます。
社会保険にも加入できるため、将来的にも安心です。
退職金もあり、よっぽどのことがない限り解雇になる可能性が低いことも安心できるといえるでしょう。
反対に、子供の参観日などに休みが取りづらいことや、定時で帰りづらいことがデメリットとして挙げられます。
メリット
- 収入面で安定している
- 社会保険に加入できる
- 簡単に解雇されない
- 退職金がもらえる
デメリット
- 時間の融通が利きづらい
- 残業が避けられない場合もある
- 柔軟なシフト対応ができない
パートで働くメリットとデメリット
パートで働く場合、子供の行事に合わせてシフトを調整しやすいことがメリットとして挙げられます。
子供の急な体調不良にも理解がある場合が多く、柔軟に対応してもらいやすい可能性が高いでしょう。
反対に、時給制のため休みが多くなれば当然収入が減ることや、ボーナスがもらえないことはデメリットといえます。
また、子供の成長に合わせて正社員になりたい希望があれば、正社員登用制度があるパート先を選ぶとよいでしょう。
どれだけ頑張って長く働いても、正社員登用制度がない職場であれば退職して就職活動をし直すしかありませんよね。
後々大変な思いをしてしまうかもしれないので、入社時に確認しておくのがおすすめです。
メリット
- 時間の融通が利きやすい
- シフトに合わせて休みを取りやすい
- 短時間勤務も可能
- 遅刻や早退、欠勤にも柔軟に対応してもらいやすい
デメリット
- 社会保険に加入できない
- 退職金がもらえない
- 収入面が不安定
- 長期的に働いても正社員になれない職場もある
シングルマザーに人気の職種は何?育児との両立におすすめの職業5選
育児と家事が両立できる、シングルマザーにおすすめな職種は以下の通りです。
- 看護助手、歯科助手
- 医療事務、コールセンターなどの事務職
- 介護職員
- スーパーやレストレラン、ホテルスタッフなどの接客業
- 保育補助
それぞれ理由をみていきましょう。
1:看護助手、歯科助手
看護助手や歯科助手は、無資格で働けます。
看護師や歯科衛生士が医療的な仕事に専念できるように、資格がなくてもできる業務をサポートする仕事です。
診療所や歯医者の場合、午前だけの勤務形態のある職場もあります。
「子供が小さいうちは午前だけ、手が離れてきたら午後も」のようなに働き方を変えれば長期的な勤務が見込めるでしょう。
2:医療事務、コールセンターなどの事務職
事務職は、土日祝休みの企業が多いといえるでしょう。
子供が小さいうちは、土日祝休みの事務職が選ばれています。
未経験や資格がない方でも就職できる場合もあるので、働きながらスキルを身に着けたい方にもおすすめの職種です。
3:介護職員
高齢化が進み介護施設が増えていることから、介護業界の求人は多い傾向にあります。
無資格で始められる仕事のため、介護の学校に行っていなかった方や未経験の方でも求人応募可能なところもあります。
またシングルマザーが介護職の資格を取りたいのであれば、給付金が受けられることもおすすめの理由のひとつです。
4:スーパーやレストラン、ホテルスタッフなどの接客業
サービス業で働くシングルマザーは、大半が非正規雇用です。
サービス業で働きたい場合、土日祝を休みにしてもらえるような融通が利く職場を探しましょう。
従業員数が多い職場の場合、土日祝は学生の方が働いてくれるとの理由で休みにしてもらいやすい傾向があるようです。
「サービス業は無理だろうな…」と諦めずに、応募時に問い合わせてみるとよいでしょう。
5:保育補助
自分の子供を育てているので、その経験を活かせる保育士もおすすめです。
担任を持つような保育士だと国家資格が必要ですが、そのような先生のサポートをする保育補助の場合無資格で働けます。
同じ子を持つ親として、保護者の気持ちに寄り添って働けるでしょう。
保育のプロと一緒に働けることで、自分の子育てにも役立つかもしれません。
自分に合う希望の仕事の探し方は?3つの方法を紹介
ここでは、自分に合う仕事の探し方を解説します。
- 転職エージェント、転職サイトを利用
- 派遣会社に登録
- シングルマザー向けのビジネスマッチングサイトを利用
1:転職エージェント、転職サイトを利用する
転職エージェントや転職サイトとは、転職を考えている方と採用を考えている企業の間に立つサービスです。
転職を支援してくれる専任のキャリアアドバイザーがついてくれるので、手厚いサポートが受けられます。
2:派遣会社に登録する
派遣登録とは、派遣会社に派遣登録をすることで求人を紹介してもらえるシステムです。
直接企業と雇用契約を結ぶのではなく、派遣会社と雇用契約を結んで派遣先の企業で働きます。
派遣会社への登録は基本的に無料なので、安心して利用できます。
反対に費用を要求された場合、悪徳業者の可能性があるので注意しましょう。
派遣は時給が高い場合や、社会保険に加入できる場合もあるようです。
3:シングルマザー向けのビジネスマッチングサイトを使ってみる
ビジネスマッチングサイトとは、製品やサービスなどを必要としている方と、製品やサービスを提供できる方をマッチングさせるサイトのことです。
クラウドソーシングを利用すれば、子供が幼い場合にも在宅でできる仕事を探せます。
そのためビジネスマッチングサイトは、シングルマザーには向いているといえるでしょう。
業務内容や報酬をしっかりと見極める力があれば、自分のスキルを発揮できて継続的に仕事をもらえる可能性もありそうです。
シングルマザーが求人で重視した方がいいポイントとは?
シングルマザーが求人に応募する場合に、重視したいポイントがあります。
- リストの内容自宅からの通勤時間、最寄り駅からの距離
- 各種保険、賞与の有無
- 残業時間や土日祝出勤の有無
- 福利厚生内容
以上の4つです。
詳しくみていきましょう。
自宅からの通勤時間、最寄り駅からの距離など職場の立地
通勤時間や最寄りからの距離は、短いに越したことはないでしょう。
子供が幼い場合、子供を送ってから出勤することになります。
出勤時間が長い場合、
- 朝通勤時間を踏まえて早起きしなければいけない
- 帰宅時間を考えながら早めに仕事を終わらせなければいけない
などの負担がかかります。
そのような負担はできれば減らしたいところです。
各種保険や昇給、賞与の有無
正社員の場合、保険制度は安心できるだろうと考えがちですが、求人に応募する際は重視してみるようにしてみましょう。
二つ以上の企業と迷った際も、保険制度や昇給、賞与が多いほうがおすすめです。
またパートやアルバイトの場合でも、昇給制度があるかは重要です。
昇給制度があれば、長く働けば手取りも増えていくといえるので生活が潤うかもしれません。
中にはパートでも、正社員のボーナスとまではいかずとも賞与がある職場もあるので確認しておきましょう。
残業時間や土日祝出勤の有無
できる限り土日祝休み、残業は少なめの職場がおすすめです。
しっかり働けて、子供との時間も十分にとれるほうがよいと考える方が多いでしょう。
注意しなければいけないのは、求人に「週休二日制」と書いてあるからといって土日休みのことではないことです。
この場合、「休みは月曜から日曜の一週間のうち二日あります」の意味になるので、土日は出勤で平日に休みが集中することもあり得ます。
書き方に惑わされないようにしましょう。
同じように、「月残業平均〇時間」と書いてあっても、分散されるわけではない可能性もあります。
例え2時間と記載されていれも、5時定時から2時間残業してしまうと7時ですよね。
応募する際は気を付けてみてくださいね。
福利厚生内容
福利厚生とは、
- 法廷福利厚生とは…法律で企業が実施することが定められている
- 法廷外福利厚生とは…企業が独自で定める
この2種類に大別されるとされています。
社会保険や雇用保険、児童手当などが法定福利厚生、社員寮などの施設や、通勤手当、資格取得支援などが法定外福利厚生にあたります。
福利厚生は多いに越したことはありません。
法廷福利厚生の確認はもちろんのこと、法定外福利厚生もどれだけ充実しているのかも重視するとよいでしょう。
会社によっては託児所や提携保育園がある場合も
従業員が子供を預けられるように設置された、託児所や提携保育園がある会社も存在します。
従業員の子供だけを受け入れているところもあれば、従業員の子供の受け入れを優先的にしているところもあります。
子供が幼いなら在宅ワークも!シングルマザーが在宅で収入を得る方法
自宅で仕事ができることは、育児と家事を両立させやすい方法だと考えられます。
子供を見ながら収入を得るための、おすすめの方法は3つです。
- 在宅勤務・リモートワークを取り入れている会社の求人を探す
- Webライター、Webデザイナーなどのフリーランスを目指す
- 扶養手当、給付金などの母子家庭の支援制度を活用する
自宅でできる仕事であれば通勤時間もないため、子供が保育園や小学校に行っている時間をフルに使えます。
まだ保育園に入園できる年齢ではない幼い子供がいる場合や、様々な理由で自宅で子供を育児する必要があるときも在宅ワークなら収入が得られます。
1:在宅勤務・リモートワークを取り入れている会社の求人を探す
雇用形態の多様化や、コロナ禍で出社できない状況になったことから、在宅勤務やリモートワークを取り入れている企業が増えています。
「最初の面接と月に何度かの出社のみであとは在宅」のような企業もあれば、「面接はWebで行って、その後のコミュニケーションもWeb会議で」といった企業もあるようです。
後者であれば就業地域を選ばないので、広範囲にわたって仕事を探せますよね。
2:WebライターやWebデザイナーなどのフリーランスを目指す
WebライターやWebデザイナーは、資格の必要がなく応募して採用されればすぐに始められる仕事です。
PCをお持ちではなくても、タブレットやスマホでできる案件も存在します。
インターネット広告で成果報酬を得る、アフィリエイトで稼いでいるシングルマザーもいるそうです。
3:扶養手当、給付金などの母子家庭の支援制度を活用する
児童扶養手当などの、母子家庭が支援を受けられる制度があります。
受給するには各自治体に書類の提出が必要で、自治体によって必要な書類は違うようです。
窓口で問い合わせるのが確実でしょう。
また、コロナの給付金も母子家庭だけが受給できるものもあります。
支援制度が受けられるものは受けて、少しでも不安を減らせるとよいですよね。
自分と子供に合った働き方を整理して、育児と両立ができる理想の仕事を見つけよう!
シングルマザーには、シングルマザーの環境に合った働き方があるといえるでしょう。
一緒に住む父親がいない分、精神的負担も重くのしかかるかもしれません。
子供はお母さんをよく見ています。子供のためだけでなく、自分にも合った働き方を心がけることで結果子供の笑顔に繋がります。
育児と両立ができる理想の仕事を見つけて、安心して生活できる環境を手に入れてくださいね。
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solosolo編集部:ひとみ
婚活・恋愛系ライター。ミドサー世代。婚活恋愛カウンセラーの経験から、婚活女性のお悩みを解決に導く発信をしていきます。