現在「代理婚活」というものが流行り出しています。
代理婚活ではどのようなことが行われているのでしょうか?当人同士の婚活とは少し違ってきます。
代理婚活に勤しむ親の気持ちやその子どもの気持ちなどについて見てみましょう。
目次
代理婚活とは
代理婚活とは、結婚をする当人に代わってその親同士が婚活すること。
親同士が息子や娘を紹介し合い、「相性が良さそう」と感じてから当人同士が会います。
参加者の親は我が子が結婚していないことに焦っている場合が多く、希少な代理婚活のイベント目掛けて新幹線で駆けつける親も珍しくありません。
代理婚活の実情
実際に代理婚活はどのように進むのでしょうか。
ここでは、代理婚活の流れを順を追って紹介します。
- リストが配られる
- 気になる人へアピール
- 写真と身上書を交換
- 子ども達が同意すればお見合い
流れ1 リストが配られる
子どもの職業や年収、学歴、年齢、転勤の有無、身長と体重、相手に求める条件などが書かれたリストが配られます。
代理婚活は本人不在のため、このリストで子どもの情報を得るのです。
流れ2 気になる人へアピール
リストを見て気になる人がいたら「うちの子どもとお見合いをしませんか?うちの子どもにはこんなよいところがあって…」とアピールをします。
人気がある人のところには順番待ちの列ができることも。
趣味の話題などから始まる当人同士の婚活パーティーよりも、ビジネスライクで直球な雰囲気です。
流れ3 写真と身上書を交換
お互いに「我が子と相性がよさそう」と感じたら写真と身上書を交換します。
「我が子とは釣り合わない」と思われると交換を拒否されることも。
しかし交換が成立したからといって、それでカップル成立とはいきません。
流れ4 子ども達が同意すればお見合い
親は交換した写真と身上書を持ち帰って我が子に見せ、子どもが同意したら当人同士のお見合いになります。
子どもが同意をしない場合は、個人情報の塊である写真と身上書を郵送などで返さなければなりません。
返すということは「お断り」を意味するので、代理婚活の後はソワソワしがちです。
代理婚活の料金
参加費は多くの場合1万円台です。
これは、本人達の婚活パーティーの相場(数千円)よりも高い金額。ただし、成婚の報告義務や成婚料はない場合がほとんどです。
代理婚活は結婚相談所や婚活パーティの会社が主催するよりも、自治体や婚活とは関係ない企業が開催する傾向にあります。
婚活とは関係ない企業が開催する理由の1つは「社会貢献」。クリーンなイメージがつくことを目的に行います。
もう1つの理由は「営業」です。「あそこの会社にお世話になったな」と結婚した後に思い出してくれ、自社商品の購入を検討してくれることを目的としています。
代理婚活で人気の相手
代理婚活で人気の相手につて紹介します。代理婚活に参加する親は、当人同士の婚活よりもスペックを重視しがちです。
- 高学歴、高収入の男性
- 公務員の男性
- 年齢が若い女性
- 定職に就いている女性
高学歴、高収入の男性
東大卒や医者など、学歴、収入が高く社会的地位もある仕事に就いている男性は人気です。
高学歴で高収入の職に就いているということは、真面目で努力家という人柄も連想しやすいです。
娘に豊かで穏やかな生活を送って欲しいと願う親心が現れています。
関連:【2021年最新版】ハイスペック男性がいる婚活サイト&アプリおすすめランキングTOP6
公務員の男性
公務員は安定しているというイメージを親は持っています。
娘に裕福とまではいかなくても、安定した生活を送って欲しいと親は願うものです。
関連:公務員と出会えるおすすめ婚活アプリ&結婚相談所8選!公務員と結婚したい女性必見
年齢が若い女性
孫が欲しいと思っている男性の親にとって、女性の年齢はとても重要です。
20代はもちろん、30代前半までの女性はとても人気です。
定職に就いている女性
親は、定職の仕事に就いている女性は経済的に寄りかかることなく息子を支えてくれそうだと考えます。
息子が高収入ではない親は、女性に安定した経済力を望む傾向にあります。
高収入ではなくても、産休や育休が取りやすい正社員の女性に人気が集まります。
代理婚活で不人気の相手
代理婚活で不人気になりやすい条件を紹介します。
親は結婚後も子どもが近くにいて、孫の顔が見られて穏やかな生活をして欲しいと望んでいるので、それが叶わない相手は避けます。
- 転勤がある
- 年齢が適齢期を過ぎている
- 趣味が貴族
- 女性の高学歴、高収入
転勤がある
親は配偶者の転勤によって子どもが遠くへ行くことを嫌います。
特に一人娘の場合は、「嫁になんて出したくない」というのが親の本音。
県内の転勤ならばともかく県外は疎まれがちで、海外転勤はかなり不利です。
年齢が適齢期を過ぎている
娘の親は我が子よりもはるかに年上の相手は敬遠します。
結婚後すぐに結婚相手の親の介護をすることになったり、結婚相手の定年後に娘の負担が大きくなったりするのではないかと心配するからです。
一方息子を持つ親は女性の年齢が30代後半以上だと、たとえ我が子よりも年下だとしても「出産が難しい」という理由で避ける場合が少なくありません。
代理婚活では容姿はそれほど重要視されず、「若く見える」のはアピールポイントになりにくいです。
趣味が貴族
貴族の趣味とは乗馬やクルージング、海外旅行などお金がかかるものです。
「我が子の負担が大きくなるのではないか」「我が子と話しが合うとは思えない」などと思われて引かれてしまいます。
あまりにも育った環境が違い過ぎる人物との結婚は不安が大きく、避けがちです。
高学歴、高収入な女性
女性が高学歴だったり高収入だったりすると、息子を持つ親は「鼻にかけて生意気なのではないか」「息子が見下されるのではないか」と懸念します。
女性に働いて欲しいと願う一方で、スペックが高過ぎると息子と釣り合わないと思うのです。
なぜ親は代理婚活の場へ出るのか?
親が子どもに代わって代理婚活をする理由を紹介します。
「結婚することが当たり前」という価値観で生きてきた親にとって、子どもの結婚はとても大きな関心ごとであり、そして心配事なのです。
- 子どもが幸せでないと死んでも死に切れない
- 婚活者本人が引っ込み思案だから
- 息子や娘に将来1人で過ごして欲しくないから
- 孫の顔が見たいから
子どもが幸せでないと死んでも死に切れない
親世代の方は、「結婚=幸せ」「結婚できない=かわいそう」と考える方が今なお多いのが実情です。
そのため、子どもが家庭を持ち幸せになっている姿を見届けないと死んでも死にきれないと思っています。
婚活者本人が引っ込み思案だから
子どもが異性に奥手なので、子どもに任せておくとずっと独身のままだろうと考えているからです。
引っ込み思案の子どもに代わって、出会いの機会を作ってあげなければならないと意気込んでいます。
息子や娘に将来1人で過ごして欲しくないから
自分が死んでしまったら、息子や娘は1人で寂しく生きていくことになるかと思うとかわいそうだからです。
伴侶を得て、自分の死後も子どもが寂しい思いをせずに生きて欲しいと願っています。
孫の顔が見たいから
独身の子どもを持つ親は、友人たちの「孫が産まれた」「孫の誕生日会に招かれた」「かわいい孫の写真が撮れた」などの話題が羨ましくてたまりません。
孫の顔を見たい、孫を可愛がりたい、友人に孫トークをしたいと思い、我が子の結婚を望みます。
代理婚活について婚活者本人が思うこと
代理婚活の場合、婚活者当人は親が持ってくるお見合いをただ待つだけです。
そのことをどう思っているのか、まとめました。
自分で動けないからありがたい
代理婚活は親が相手を探してきてくれるので、自分で動く必要がありません。
日々忙しい中、趣味や余暇の時間を削って婚活に費やさなくて済むのです。
また緊張しながら異性に慣れないアプローチをしなくてもいいですし、面と向かって断られる辛さも味わいません。とても楽というのが本音です。
親が選んだ人なら安心
自分を育ててくれた親が選んだ人ならば、変な人ではないだろうと考えています。
後々で「こんなはずじゃなかった」「聞いてなかった」などということもないので、安心して紹介された人に会えるのです。
結婚しなくてもいいけど親を安心させたい
特別強い結婚願望は持っていないけれど、親不幸をしたいと思っている訳でもありません。
自分が紹介された人と結婚することで親が安心するのならば、結婚してもいいかなと思っています。
親が頑張っているのに自分は頑張れていない
親がこんなに頑張ってくれているのに、自分はただ紹介されるのを待っているだけということに情けなさを感じています。
結婚したいとは思っているけれど、すでに婚活などで辛い思いをたくさんしてきて、これ以上は頑張れないという人も多いです。
自分自身での婚活を諦めた人は、代理婚活に励む親に後ろめたさを感じています。
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代理婚活におすすめの結婚相談所2選
ここでは、代理婚活におすすめの結婚相談所を3社ご紹介します。
ノッツェ|親御さま向け無料相談サービス
全国に22の支店と113のサテライト店舗を展開する大手結婚相談所ノッツェでは、「親御さま向け無料相談サービス」を提供しています。
近年は非婚化、晩婚化が進み、結婚しない若い世代が増えていることから、親コン、代理お見合いなどの代理婚活サービスを展開する企業が多くなっています。
しかしその一方で、子どもの気持ちに反して親が婚活を進めてしまうことによって、トラブルが生じるケースがあるのも実情です。
ノッツェでは子どもに内緒で行う代理婚活ではなく、まずは子どもの結婚への意欲を高めることを第一とし、子どもを「その気にさせる」方法論と具体的なプランを提示してくれます。
東北エリア:青森・郡山・仙台
関東エリア:新宿・千葉・横浜・大宮・宇都宮
甲信越エリア:長野
東海エリア:名古屋・静岡
関西エリア:梅田・京都・神戸
中国エリア:岡山・広島
四国エリア:松山・高知
九州・沖縄エリア:福岡・鹿児島
LM Mariage(エルエムマリアージュ)|親・友の会
東京、恵比寿に店舗を構えるLMマリアージュでは、結婚適齢期の子どもを持つ親に向けた代理婚活サービス「親・友の会」を提供しています。
親・友の会に登録すると、以下のサービスを利用できます。
- 親同士の代理お見合い会
- ほか会員のプロフィール閲覧会
- WEB閲覧サービス
- サロン閲覧サービス
日本最大級の結婚相談所ネットワークであるIBJに加盟しており、会員約75,000人の中からお相手候補を探せます。
親同士の代理お見合い会は東京都内のみならず関西エリアでも定期的に開催しており、代理お見合い会のみの登録も可能です。
料金表 | ||||
料金内訳/サービス | 親同士の代理お見合い会 | プロフィール閲覧会 |
WEB閲覧 |
サロン閲覧 |
「親・友の会」登録費 | 2,000円(初回のみ) | |||
イベント参加費 | 11,000円/1名 | 10,000円/1家族 | ー | ー |
月会費 | ー | ー | 1,500円 | 5,000円 |
お見合い申込費 | ー | 2,000円/1名 | 1,500円/1名 | 5,000円/1~5名 |
お見合い調整費 | ー | ー | 2,500円/1名 | 0円 |
参加対象 | 親のみ | 親、本人 |
今後も拡大するであろう代理婚活と親の気持ち
親が子の幸せを願うのは当然です。
代理婚活は今後さらに開催回数が多くなることでしょう。
一方で、親に心配かけたくない、悲しい思いをさせたくないと感じている人もいます。
その場合は本人が婚活を頑張るしかありません。
親も本人も納得できる結婚ができることを願っています。
「結婚はしたいけど、好きな人ができない」「なぜだか婚活がうまくいかない」と悩んでいる方は、こちらの記事も参考になさってください。